作り目には、いろいろな方法があります。それぞれに特徴がありますから、使いみちにあわせて技法をえらんでください。

指でかける作り目

作りやすく、編むための糸と針以外のものを使いません。伸縮性があり、薄く、ごろつかない作り目です。針にかかった目が1段めになります。

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  1糸端から、編む幅の約3倍のところで輪をつくります。

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  2輪の中から糸を引き出します。

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  32本の針を通し、糸端を引いて輪を縮めます。

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  41目めができたところです。短い糸を親指に、糸玉の方を人差し指にかけます。

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  5針先を1、2、3の矢印の順に動かして針に糸をかけます。

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  6親指の糸を一旦はずします。

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  7矢印のように親指を入れて、目を引き締めます。

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  82目めのでき上がりです。5から7を繰り返します。

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  9作り目のでき上がりです。これが1段めです。2段めは棒針を1本抜いてから編みます。

別鎖（べつくさり）の作り目

セーターやカーディガンを編む時に、もっともよく使われる方法です。作品を編む糸以外の糸（別糸）で鎖編みをしたもの（別鎖）から目を拾う方法で、あとで鎖編みをほどきますので作り目がつれたり、ゆるんだりすることがなく、どんな模様や素材でも使えます。

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  1左手で別糸を持ち、右手にはかぎ針を持ちます。 針を別糸の向こうに当て、針を数字の6を描くように回します。

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  2交差した根元を親指と中指で押さえます。かぎ針に糸をかけて、輪の中から引き出します。
  

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  3糸端を引いて輪を引き締めます。針にかかっている輪が、1目めになります。

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  4針に糸をかけて引き出す、を繰り返して必要目数より多めに鎖を編みます。

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  5最後にもう一度針に糸をかけて、輪から引き出して糸を切って、糸端を輪から引き出して目を止めます。

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  6別鎖が編めたところです。

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  7鎖の裏山に棒針を入れて、作品を編む糸をかけて引き出します。

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  88同じ要領で1山から1目ずつ拾い出し、必要目数を拾います。鎖編みは縁編みなどをする時に、ほどきます。

共鎖（ともくさり）の作り目

作品を編む糸で鎖編みをしますので共鎖と呼ばれています。伏せ目をしたように編み上がり、あとで作り目の始末をしなくても大丈夫です。鎖編みを、編み地とつりあいが取れる大きさに編むことがポイントです。鎖編みを編むまでは別鎖の作り目と同じ要領です。

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  1かぎ針で必要目数を編みます。最後の目は棒針に移し、1目とします。

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  2鎖の裏山の2目めに棒針を入れて糸を引き出します。
  同じ要領で1目から1目ずつ拾います。これが1段めです。

別鎖（べつくさり）の作り目から輪にする場合

どんな編み目の時でも使えます。
別鎖の裏山から拾い目をして、3本の針に分け、4本めの針で最初の目に続けて、ぐるぐると輪に編みます。