手づくり手帖 vol.19

初冬号の付録(材料セット)
おめでたい柄として有名な「初音」の押し絵に松竹梅を飾り、ミニ色紙にまとめます。お正月など祝いの日にお楽しみ下さい。
Vol.19
2018年11月17日発売
着物を仕立てたときの余り裂など、和裂を使ったお細工物づくりは、江戸時代の頃より日本女性の教養のひとつとして親しまれてきました。巻頭特集では、尾崎美智子さんによる、貴重な古裂を使った巾着、裁縫道具、てまりなどをご紹介します。他、日本刺しゅうの帯留めや半衿、古布のキルトと掛け軸、大島紬のパッチワークバッグなど日本伝統の美しさをご堪能ください。
Contents
特集1
和を愉しむ手づくり
- 和を愉しむ手づくり1
昔懐かしい和の針仕事 尾崎美智子さん
- 和を愉しむ手づくり2
浅賀菜緒子さんの日本刺しゅう
- 和を愉しむ手づくり3
古布に遊ぶ 藤元永美子さん 松苗美代子さん
- 和を愉しむ手づくり4
作って楽しい、もらってうれしい お正月カード
遠藤佐絵子さん 千葉美波子さん 辻井華清さん 村西恵津さん やまもとえみこさん
特集2
おとなの学校
- 菱刺し長岡喜美子さん
Lesson16は「菱刺し」をお届けします。衣服が少しでも暖かくなるように、木綿糸でチクチクと丹念に刺したのが刺し子です。「菱刺し」はみちのく南部地方と呼ばれる、青森県南部の太平洋側に200年以上前から伝わる刺し子の一種。極寒の地で生まれて女性たちの手によって育まれ、明治、大正の頃まで受け継がれていました。今回は『菱刺し模様集』から選んだ模様を使って作る手提げの作り方を、長岡喜美子さんに教わります。
人物取材/手の人
- 左/手織作家ニットデザイナー 岡本啓子さん
「編むだけでも着るだけでもない、ニットの楽しみをデザインする」 - 右/コラージュ刺しゅう作家稲垣ヒロ子さん
「刺しゅうとコラージュ 布と糸で描く実物大の動物たち」
巻頭連載
- 八幡垣睦子さん「初冬」 雪のおしどり
- 安田成美さんのすてきな作家探訪(2)
- 江戸小紋・江戸更紗 二葉苑 小林元文さん
連載 エッセイ
連載スタート!
- 秦 ワタルさんの「メンテナンスストレッチ」
連載
- 平野恵理子さん「手づくり懐かし帖 5」」紋切り型で飾る
- 赤木明登さん「心から形へ 19」美しきもの「他力への道」
- 吉岡幸雄さん「五感の調べ 19」日本人は何を纏ってきたか 「江戸の茶と黒の色彩」
- 能澤慧子さん「ファッション史のアナザーストーリー 11」クラヴァット
- 「つくりびと知らず」特別編カーリン・ラーションテキスタイルアートの礎となった女性
手づくりとアイディア
菅原順子さんの「アイディアの逸品 最終回」では、たくさんあるパッチワークのパターンの中でも人気の「ボウタイ」を使って、なんと!切らずに畳んで作る、リボンのコースターをご紹介します。越膳夕香さんに習う「第六回 コツをつかんで素敵なバッグづくり」では、「木工口金のクラッチバッグ」をご紹介します。幅広で存在感があり、金属製とはまた違った、シックで高級感のある佇まいです。「手づくり大好き!」では、かぎ針編みで「ダリアの円座」の作り方を城戸珠美さんに教わります。これから本格的に寒くなる時期、毛糸で編んだ円座はふんわりとしていて冷えから身を守ってくれるばかりか、部屋の雰囲気も明るくなります。「作ってみましょう 15」では、野口 光さんによる昨今大人気のダーニングが登場します。今月号もさまざまな手づくりアイテムでお楽しみください。